「おやすみなさいのほん」
マーガレット・ワイズ・ブラウン 文
ジャン・シャロー 絵
いしい ももこ 訳
福音館書店
ねむたい地球のこちらがわ
この絵本の美しい文章で一日を終えることが出来るのは、なかなか幸せだと思います。
しかも子どもは読んでもらえるなんて。
お日様が沈み夜になっていく絶妙なひとときを、この絵本はじっくりと描いています。
静かな美しい音楽を聴くように、おはなしは進みます。
子どもに分かるはっきりとした大きな絵は全面がシャドウで覆われ、絵を追いたい子どもたちのまぶたをとろりとさせてしまいそうです。
一定のリズムを持つ文章が心地よく眠気を一層引き立るかもしれません。
寝る前に読まなくても心を休めることのできる、いい絵本だと思います。
子どもの心にあったかいお布団をかけるような素敵な一日の終わりにしたい、そんな時の絵本です。
✻この絵本も寝る前のすてきなお話です。

どんな夜にも希望を「あすはきっと」という絵本の紹介です。...