「こんとあき」
林 明子 作
福音館書店
愛しか詰まっていない絵本
遠くに住むおばあちゃんが作った、きつねのぬいぐるみの「こん」と「あき」という女の子のおはなしです。
ある時電車に乗っておばあちゃんの家へ2人だけで行くことになります。
小さな2人の冒険旅行にハラハラさせられますが、始終こんから注がれる惜しみないあきへの愛情のシャワーに、読みながら泣いてしまいそうになります。
大人がこんに心を動かされるのは、自分(読み手の大人)に置き換えて考えてしまうところもあるからなのではないでしょうか。
私もこんのように、あなた(聞き手の子ども)にここまで愛を注げるだろうと。
こんのやわらかくどこまでも深い愛情のソースは、こんを作ったおばあちゃんから注がれているものだったのだなとも今では感じます。
どんなに気持ちが落ち着かない日でも、この絵本を読むと不思議と心が洗われて優しい気持ちになる、そんな絵本です。

子どもの気持ちを大切にしたくなる本くまのコールテンくんという絵本の紹介です。...