「とこちゃんはどこ」
松岡享子 作
加古里子 絵
福音館書店
楽しめてほっこりする定番絵本
とこちゃんという男の子が色んな所で迷子になる、少し「ウォーリーを探せ」のような絵本です。
とこちゃんがどこかへ行ってしまうたびに、おばあちゃんやお母さんお父さんが必死になって探すので読んでいる私たちも急いで探さないと!という気持ちさせられます。
とこちゃんが心配で焦ってしまうのですが、絵がそうはさせてくれません。
とこちゃんが紛れてしまった沢山の人々の様子や表情が面白くて、とこちゃんを探す私たちの目が色んな所へ行ってしまうからです。
もはや絵を描かれた加古里子先生との戦いとなります!
もう見つけなくっていいじゃない?だって色んな人を見てるだけで面白いんだもの、と思っている隙に子どもがいち早くとこちゃんを見つけたりします。
画風はほっこり、おはなしは楽しく、子どもを知り尽くした絵本です。